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原発銀座

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せっかくの三連休、オートバイで出かけようと思ったのに、土日は梅雨空。
月曜日にやっと晴れ予報が出たので、夜明け前から太平洋沿岸を南に向かって走りだした。

仙台から名取を抜け、福島の浜通りへ。
幹線国道の6号線はすこし内陸部を走っているので、相馬の松川浦辺りから、県道74号と260号を繋いでいくと、かなり海沿いを走る事が出来る。
田舎道の県道なので、やたらと狭い区間もあるが、突如として幹線国道以上に立派な区間が現れる。
全国の海岸線を走っていると、原発の近くで共通して見かける光景だ。
原発はないけど、青森の六ヶ所村なんかも、原野の中に敷かれた広くて状態のいい道を快走できる。
各種の交付金と共に、目に見えないリスクの代償としてのインフラ整備なのだろうが、そんな原発道路に出くわすたびに、微かな違和感を感じてしまう。

福島の浜通りは、福島第一原子力発電所に6基、福島第二原子力発電所に4基と、日本の原発の1/6以上が集まる原発銀座。
東北の福島なのに全て東京電力の発電所。なぜ消費地と離れた非効率な場所にあるのかは、言わずもがなでしょう。
そんな海沿いを走っていると、上の写真のように、厳重なガードに足止めを喰らってしまった。
仕方が無いので一休みをするものの、なんだか落ち着かない…。
でも、原発の反対方向を振り返ると、普通に釣りやサーフィンを楽しんでいる人たちで賑わっている。
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この場所から少し高台にのぼると、福島第一原子力発電所の入り口にならんで、発電所の展望台がある。
その富士塚のような展望台に登ると、太平洋から内陸部の阿武隈台地まで360度を一望でき、原発を見るだけじゃなく、普通の展望台としても中々の立地。
肝心の原発の展望はというと、微妙に隠されていて、さすがに隅々までは展望できないようにしてあるように見えた。
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取水&排水関連と思しき施設だけは海に突き出て丸見えで、太平洋に対するにはちょっと無防備な気がする。
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この展望台の中腹を周回するように道路が敷かれていて、車からも太平洋の展望が楽しめるような計らいかと思いきや…
その道を頻繁に警備会社や東京電力の車が巡回しているので、展望台から乗り出すように三脚&望遠レンズで撮影したりしていると、車が止まっては車内から注視される事請け合いです。

by hiro_sj30 | 2009-07-21 03:08 | ツーリング 写真  

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