津軽化粧地蔵

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青森県つがる市稲垣の地蔵堂。

旧稲垣町をはじめとして、この一帯では地域ごとにまとまって地蔵が祀られている。
墓地や神社、集会場、川の土手の下等、至る所で見られるこれらのお地蔵様達は、
手作りの衣服を着て、何らかのお化粧を施されている。

地域住民に大切にされているようで、数年前に見た時と違う着物を羽織っていた。
お盆時期と言う事もあり、お供え物も沢山供えられている。
ここは、木彫りで髭面の地蔵(地蔵?)が異彩を放っている。

化粧地蔵は、京都~福井の若狭湾周辺でも見かけるが、あちらはもっと極彩色のお化粧で、津軽の化粧地蔵の方が見た目は地味ながら、強く訴えかけてくる重みがあり、信仰の深さを感じる。

つがる市の北には中世から栄えた十三湊、南には鯵ヶ沢湊があり、
こういった風習も、北前船でもたらされ、土着したのではとも言われているようだ。

地元出身で、埼玉から里帰りをしていたおばちゃんが、この辺りのお地蔵さんの前掛けは、十字架のような模様が特徴だけど、ここだけないのよねえという話をしてくれた。
ついでに、隣にいた成績優秀そうな眼鏡の息子さんが隠れキリシタン説を唱えていると言い、明るく笑っていた。
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少し離れた地蔵堂では、確かに前掛けが十字。
同じ青森でも、津軽ではなく旧南部領の三八上北地方にあるキリストの墓とそれにまつわる話を思い出さなくもないが、あちらはなかなかなトンデモぶりだけになあ…。

まあなんにせよ、冬場は地吹雪が吹き荒れる厳しき土地故なのか、地域に根ざした深い信仰心が忍ばれる風景だった。
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by hiro_sj30 | 2009-09-05 20:06 | ツーリング 写真  

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