坂出人工土地_01

坂出人工土地にぽっかりあいた穴から生える木々。
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下から覗くとこうなる。
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人工土地上と地上を繋ぐ階段から見る地層。
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母方の祖父母の墓参&坂出の番の州工業団地の撮影ついでに、坂出の市街地を通るたびに気になっていた、坂出人工土地を探索してみた。

土地といっても、番の州のような埋立て地ではなく、坂出駅にも程近い街中にある、高さ6〜9m、広さ約1ヘクタールの人工地盤。
とはいえ、通りすがりにパッと見ただけだと、ふつうの商店街や、路地裏の飲食街、市営駐車場に市民ホール、見上げると古い団地だったりと、特別変わった感じには見えない。

建築は門外漢なので設計者の方は知らなかったのですが、調べてみると、丹下健三などと同じく前川國男建築事務所出身で、私でも知っている黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦などと一緒にメタボリズム・グループを作った大高正人という方。
メタボリズム=新陳代謝のはずなんですが、黒川氏等が設計した建築では「新陳代謝」が実現していると感じた事はありませんでした。
そんな建築における「メタボリズム」を、この坂出人工土地では、なんとなく感じることができました。
この辺りの詳細はArchitectural HDRのdoikenさんからの解説を期待。

人工土地上もその下も、かなり興味深い空間なのですが、普通に撮ると断片的にしか捉えられないので、なかなか伝わり辛いですが、魚眼・超広角・HDRを駆使して、この特殊な空間を伝えてみたいと思います。
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by hiro_sj30 | 2011-08-25 00:37 | 建築写真 | Comments(3)  

Commented by no_doiken_no_life at 2011-08-25 01:26
大高氏は広島の基町アパートを設計してるんですが、ファミレスで「保育所やスーパーなどを集約して一つの小さな都市を造ってるのに似てる」って話覚えているでしょうか?
坂出人工土地は知らなかったんですが、何か基町アパートに通ずるものがあったんですよねー。

そもそもメタボリズムは、師匠たちの普遍的なデザインであるモダニズムに対しての疑問から生まれたグループで、都市は始まりから終わりまで完全体ではなく、都市も植物のように新陳代謝を繰り返す巨大生物のようなデザインを提唱してます。

そんな中で大高氏は人工地盤を駆使し導線を植物のように表し、配置計画も有機的なデザインになっています。

メタボリズムって有名ですがほとんどが計画で終わっているのが残念ですよね。
でも現存している坂出人工土地は貴重な建築群だと思います。

この時代の建築を保存するDOCOMOMOというのがあります。
http://www.docomomojapan.com/docomomo100.html

僕の知識ではこれが限界ですorz
Commented by no_doiken_no_life at 2011-08-25 01:40
追記です。
モダニズムやメタボリズムのデザインは都市に集約しすぎているので住環境が決していいものではないです。そのへんを昇華したのが、伊東豊雄、山本理顕、元倉眞琴、山本圭介、隈研吾による"東雲キャナルコート"かなと。
Commented by hiro_sj30 at 2011-08-26 02:12
>doikenさん
詳しい解説、ありがとうございます。
坂出人工土地も、老年期というか、新陳代謝が滞りがちな感じで、ちょっと寂れた感が強いのが残念です。
やはり、市営というのが良くないのかもしれません。
解体されたりする事が無いように、店舗や団地に新たな世代が入居できるような、大規模なリノベーションが必要な気がします。

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