8月31日に発売された、"ナノ一眼"
PENTAX Q 。
某店で自分のSDカードを入れて撮影させて頂けたので、さっそくブラケットでHDR用にテスト撮影してみました。
一部のカメラ・写真好きからは、センサーが裏面照射の1/2.3型CMOSという事で、普通のコンデジと何が違うんだ!なんて危惧の声もあがっていたQ。
今回限られたシチュエーションで少し使っただけの感想ではありますが、ハイエンドのコンデジでよく使われてきた 1/1.7型CCDの画質と比べ、全く遜色は無いですね。
高感度画質に関しては、Qの仕上げはかなりいい感じです。
そのあたりの違いは、多分他でも詳しくレポートされると思いますので、ココではHDR用に特化した使用感を書いてみます。
○普通の一眼レフ並の露出補正の広さ(±3EV(1/3EVステップ))
PENTAX機だと、さすがにK-5のような中級機(±5EV(1/3EVステップ)には及びませんが、K-rと同じスペックですね。
○露出ブラケット性能の高さ(3コマ 最大±3EV(1/3EVステップ)リモコン使用可)
コチラもK-5のような中級機(3or5コマ ±5EV(1/3EVステップ)には及びませんが、K-rとほぼ同じスペック。
リモコンが使える所は三脚使用ではK-rよりもHDR向き。
○シャッタースピードの早さ(JPEGで約5コマ/秒)
感覚的にはK-7とほぼ同じ感じで「シャカ・シャカ・シャカ」と小気味よくブラケットできました。
ただし、RAWだと「シャカ・・シャカ・・・・シャカ」と、かなり間が空いてしまうので、K-7やK-5のようにRAW+でバシバシ5shotブラケットをしまくるのは難しいです。
○高感度画質の良さ
ISO3200や6400での単写画像を見た感じでは、色ノイズが良い感じに抑えられ、HDRの明撮用途には十分な画質です。
K-x以降、PENTAXの高感度ノイズの処理の仕方は安定感がありますね。
○ISO AUTOの使い勝手の良さ
露出ブラケットと組み合わせると、各shot毎に、ブレが起きない程度のシャッタースピードになるように感度を上げてくれる。
その上がり方が、結構控えめで、簡単に設定最高感度にはならず、うまくばらけさせてくれます。
○前面のクイックダイヤル
お気に入りの設定を4つ登録できる。HDR用の設定を複数登録しておけば便利ですね〜。
△ファインダーが無い
両脇&顔の3点で固定できないので、手持ちブラケットが不安定。
両吊りのストラップがあれば、ピンと張る事である程度は解消できる。
ゴリラポッドとの組み合わせが良さげ。
上にUPした画像は、ISO AUTO125-3200、±3EVでjpeg3shotの露出ブラケット。
各shotの感度は200,125,1600。
こちらは同じ設定で、感度は125,125,640。
後処理で、たいしたNRをかけなくても、暗部のノイズは目立ちません。
もっと光の無い、夜の路地裏で試してみたい…。
そんな訳で、このサイズの中では、かなりHDRに使えるデジカメだと思います。
あやうく、fisheyeとセットで買ってしまう所でした。